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自転車界の絶滅危惧種を救え!~ロッドブレーキ自転車 ABICI AMANTE
2010/09/08 17:29 CATEGORY(ABICI STORY) Trackback() COMMENT(0)
最近、日常の足として、ABICI AMANTE UOMO(アビチ アマンテ ウオモ)によく乗っています。
背筋が伸びて視野が広くなる独特な乗車姿勢は、シャツやジャケットなどのきれいめの装いで、のんびりと周囲を観察しながらポタリングするにはぴったりです。
砲弾型ライトに、ブレーキロッドと一体となった直線的なアップハンドル、そして大きめのダイヤモンドフレームに、黒光りするフェンダーやチェーンカバーなどが醸し出す大人な雰囲気がたまりません。
実は、このAMANTEには、外観や走りの性能以外に、もうひとつとても貴重な価値をもっている点があります。
それは、ABICI AMANTEが前後輪ともに採用しているブレーキシステム、「ロッドブレーキ」です。
「ロッドブレーキ」とは、ブレーキレバーを引くと、金属棒(ロッド)でつながった馬蹄型のブレーキアーチがてこの原理で上に動き、ブレーキアーチに取り付けられたブレーキシューをリムに押し付けることで制動する構造のブレーキをいいます。
このロッドブレーキ、規格化されたブレーキとしては最も古い形態のものの一つで、使用過程での劣化も起きにくく丈夫で長持ちすることなどから、いわゆる実用車のブレーキとして日本でも普及してきました。
しかし、組立に手間がかかることや重量が重くなることなどで、徐々に需要が少なくなり、実用車自体の販売減少も伴って、ロッドブレーキメーカーの廃業も相次ぎました。
そして、2008年にブリジストンさんが製造を中止したことで、日本国内ではロッドブレーキを備えた自転車を製造する大手メーカーは全く無くなりました。
ロッドブレーキ自転車は、いわば、自転車界の絶滅危惧種であり、ABICI AMANTEは、「生きた化石」と言ってもよいかもしれません。
イタリア国内でも、日本と状況は似ていますが、ロッドブレーキを備えたより身近な街乗り車も多いことからか、日本よりも需要は大きいと言えます。そのため、いまだにロッドブレーキのパーツを製造し続ける老舗メーカーも、なんとか生き残っています。
ABICIでは、こういった昔ながらの技術・構造をかたくなに守り続ける造り手を応援する意味で、あえてロッドブレーキを備えたモデルを開発しました。
それが、AMANTEです。
ハンドルと一体化されたロッドブレーキレバーの優雅な形状は、MADE IN ITALYならでは。
現在までのところ、日本国内で新車としてご購入いただけるロッドブレーキ自転車は、このABICI AMANTE ただ一つといった状況が続いています。
日本ではすでに絶滅してしまったロッドブレーキ自転車。この世界的な絶滅危惧種を、ABICI AMANTEのご紹介を通じて守ってゆきたいと思います。
最後に、スカイツリーと炎のオブジェをバックに、AMANTE UOMO & AMANTE DONNAのカップリングカット。
この二台で並んで走る紳士淑女を想像してください。素敵です!


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