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ABICI(アビチ)のコンセプトと私たちの思い     ~インタビュー記事より

2011/01/08 17:25 CATEGORY(ABICI STORY) Trackback() COMMENT(0)

あけましておめでとうございます!
本年も、イタリア薫る大人の街乗り自転車「ABICI(アビチ)」をよろしくお願いいたします!


さて、もうずいぶん前になってしまいますが、ABICI(アビチ)のTシャツなどのアパレルラインをお取り扱いいただいている恵比寿のセレクトショップ「CONNECTED」さんからインタビューを受けました。
(CONNECTEDさんは、2011年1月より、代官山に新店舗を構えてニューオープンされる予定です。)


2011年のスタートにあたり、ABICI(アビチ)のコンセプトやストーリー、弊社代表の思いなどが語られているこのインタビュー記事の内容を、あらためてご紹介しておきたいと思います。


---------------------- (以下引用) -------------------------
2010/07/22
『イタリア発のレトロな街乗り自転車ABICI インタビュー』


◆ABICIのブランドコンセプトについて教えていただけますか。


山本(ABICI Japan代表): コンセプトは、一言でいえば、「レトロとハイテクの調和」。詩的にいうなら「昨日と明日をつなぐ今日のペダル」。 そして、「感性に訴えかけるモノづくり」です。
1950年代の自転車に本質的・普遍的な美しさを見出してデザインモチーフとし、現代的なエッセンスとテクノロジーを加えて丁寧に磨きあげ、大人が可愛がりたくなる自転車を作り上げました。









◆機能というアプローチとは違ったスタンスのものづくりがABICIの特徴だと思いますが、ライフスタイルとしてはどんなイメージなのか教えていただけますか。


山本: 世界一のファッションイベントと言われる「ピッティ・ウオモ」で世界中のバイヤー から注目を浴びるハイセンスなデザインの自転車でありながらも、地元の食材にこだわる「スローフード」と同様に、地元の職人や工房の手仕事を大切に守るために、ハ ンドメイドにこだわり続ける自転車。








そんなABICIが提案したいライフスタイルは、美しい物やデザインに囲まれ、世界を飛び回る多忙な仕事を続けながらも、生まれ育った町に住み続け、気に入った物を大切に使い続ける、そんな、ABICIの創業者Cristianoの生き方そのものと言えます。 わが街を愛するがゆえに、ちょっとした移動は、街の空気、活気、緑や花の香りを身体で感じることができ、いつでも出会った人と立ち話のできる自転車での移動がベス トなのです。






◆山本さんとABICIの出会いについて教えていただけますか。


山本: 三十路を過ぎて、独り身最後のチャンスと飛び出していった世界一周一人旅。 旅の途中、イタリアの片田舎で、世界を飛び回る「ジェットセッター」でありながら 「スローライフ」を地でいく生き方をしている方々としばし生活を共にし、その生き方に大いに共感、共鳴しました。
そんな中で、同年代のイタリア人の友人に紹介されたのが、ABICIを創業したばかり のCristianoでした。
帰国後、別のイタリア関連の仕事をしながらも気になり続け、ついに、ABICIの ショールームや工房を実際に訪問して、私どもが日本の代理店となることを決めたの がちょうど1年ほど前のことでした。





◆今回はTシャツを提案されていますが、どんなアイディアがこめられているのですか。


山本: 今回の「Tire Trace T-shirt」は、ABICI自転車各モデルのタイヤ5種を、実際に走らせて手作業で採取したタイヤ跡(トレース)をストライプ柄として用いたものです
ABICIのコンセプト、「レトロとハイテクの調和」を体現させるために、あえて手間のかかる昔ながらのアナログな手法でデザインしながら、ボディの素材には、新しいテクノロジーを駆使した高機能素材を用い、実際に着て自転車に乗った時の快適性にも気を配りました。
タイヤの軌跡は、「過去から未来へとつながるイタリア自転車伝統の軌跡」を大切に身に纏うという意味も込められています。





◆これから山本さんがABICIを通して日本で提案したいと思っていることがあれば教えてください。


山本: 今や、ロンドンやパリ、ミラノ、NYなどのクリエイティブな人々の間では、ヨーロピ アン・クラッシックなスタイルのシティサイクルを街中での移動手段とすることがお洒落の定番です。
日本でも、この「大人のためのクラッシックなシティサイクル」を、永く大切に、そ してお洒落に乗ることを提案し、根付かせてゆきたいと思います。 特に大人世代の方々には、大人として恥ずかしく無い姿の自転車に乗っていただきた いですね。身だしなみとして。





自分自身の日常、ライフスタイルに最も近い位置にある「街乗り」自転車だからこそ、自らの生き方や美学までを、自転車選びに反映させていく。そうして選んだ、作りのよい、美しい自転車をわが子のように可愛がり、大切に長く使いこむ。そんなことが当たり前の世の中に、なっていったらいいですよね。 そのために、少しでも力になれたらと思います。





---------------------- (以上引用) -------------------------
(強調および写真は本ブログ筆者追加)


昨年後半あたりから、上記で語っているコンセプトや思いが、少しずつですがだんだんと世の中に伝わり、共感してくださる方々が広がってきていることを感じます。

いよいよ今年からが本番! ということでしょうか。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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自転車界の絶滅危惧種を救え!~ロッドブレーキ自転車 ABICI AMANTE

2010/09/08 17:29 CATEGORY(ABICI STORY) Trackback() COMMENT(0)

最近、日常の足として、ABICI AMANTE UOMO(アビチ アマンテ ウオモ)によく乗っています。



背筋が伸びて視野が広くなる独特な乗車姿勢は、シャツやジャケットなどのきれいめの装いで、のんびりと周囲を観察しながらポタリングするにはぴったりです。
砲弾型ライトに、ブレーキロッドと一体となった直線的なアップハンドル、そして大きめのダイヤモンドフレームに、黒光りするフェンダーやチェーンカバーなどが醸し出す大人な雰囲気がたまりません。


実は、このAMANTEには、外観や走りの性能以外に、もうひとつとても貴重な価値をもっている点があります。


それは、ABICI  AMANTEが前後輪ともに採用しているブレーキシステム、「ロッドブレーキ」です。
ロッドブレーキ」とは、ブレーキレバーを引くと、金属棒(ロッド)でつながった馬蹄型のブレーキアーチがてこの原理で上に動き、ブレーキアーチに取り付けられたブレーキシューをリムに押し付けることで制動する構造のブレーキをいいます。
 




このロッドブレーキ、規格化されたブレーキとしては最も古い形態のものの一つで、使用過程での劣化も起きにくく丈夫で長持ちすることなどから、いわゆる実用車のブレーキとして日本でも普及してきました。
しかし、組立に手間がかかることや重量が重くなることなどで、徐々に需要が少なくなり、実用車自体の販売減少も伴って、ロッドブレーキメーカーの廃業も相次ぎました。
そして、2008年にブリジストンさんが製造を中止したことで、日本国内ではロッドブレーキを備えた自転車を製造する大手メーカーは全く無くなりました。


ロッドブレーキ自転車は、いわば、自転車界の絶滅危惧種であり、ABICI AMANTEは、「生きた化石」と言ってもよいかもしれません。


イタリア国内でも、日本と状況は似ていますが、ロッドブレーキを備えたより身近な街乗り車も多いことからか、日本よりも需要は大きいと言えます。そのため、いまだにロッドブレーキのパーツを製造し続ける老舗メーカーも、なんとか生き残っています。


ABICIでは、こういった昔ながらの技術・構造をかたくなに守り続ける造り手を応援する意味で、あえてロッドブレーキを備えたモデルを開発しました。
それが、AMANTEです。

 

ハンドルと一体化されたロッドブレーキレバーの優雅な形状は、MADE IN ITALYならでは。


現在までのところ、日本国内で新車としてご購入いただけるロッドブレーキ自転車は、このABICI AMANTE ただ一つといった状況が続いています。


日本ではすでに絶滅してしまったロッドブレーキ自転車。この世界的な絶滅危惧種を、ABICI AMANTEのご紹介を通じて守ってゆきたいと思います。



最後に、スカイツリーと炎のオブジェをバックに、AMANTE UOMO & AMANTE DONNAのカップリングカット。
この二台で並んで走る紳士淑女を想像してください。素敵です!

ABICI フレーム工房訪問記

2009/10/16 20:21 CATEGORY(ABICI STORY) Trackback() COMMENT(2)

今年の7月、イタリア北部ヴェネト州の自転車産業が集まる地域にある、ABICIのフレーム工房を訪問しました。

ABICI自転車の全てのスチールフレームは、この工房で熟練した職人により手組みされています。



ここでのスチールフレームのパイプ接合は、全てイタリア伝統の「ラグ式」で接合されます。 
ラグと呼ばれる継金具で管と管を結合する方式で、フレームの管端のもっとも大きな力が加わる部分がラグで補強されるので、非常に丈夫です。

僕が訪問するというので、工房では日本向けサイズのサンプルを用意して待ってくれていました。



今回、ABICIでは日本市場への本格参入にあたり、日本向けの小さめのサイズを用意してくれることになったのです。
これも、大量生産ではない、手作りのフレームならではのフレキシブルさですね!

このフレーム工房、家族経営の小さな規模ですが、工房の主のトラブイオ氏は、8歳のころから自転車の仕事をしていたというツワモノで、この道すでに60年近い超ベテランです。



この工房、イタリアのレース用ロードバイクの某名門ブランドがまだイタリアでフレームを作っていたころは、そのブランドの自転車用のフレームも手掛けていたとか。

今や、イタリアの有名スポーツバイクブランドも、輸出用の量産タイプなどのフレームは、ほとんどが中国や台湾で大量生産されたものを使っていて、トラブイオ氏の工房のような手作りのフレーム生産者は、イタリアでも数えるほどしか残っていないそうです。

世界の自転車文化を牽引してきたイタリアの伝統的な技術や職人の技の継承が、危機に瀕しているのです。
ABICIの自転車をたくさんの方々に乗ってもらい、作り手の思いを感じ取っていただくことで、少しでも貴重なイタリアの自転車フレーム職人を応援してゆきたい!
そんな思いを強くした工房訪問でした。

ディエチ・コルソ・コモのABICI

2009/10/06 23:45 CATEGORY(ABICI STORY) Trackback() COMMENT(0)

ミラノのショールーム見学のあと、イタリアでABCIがどのように売られているのか、実際にお店を見て回りました。

 

まずは、ミラノでいやイタリア全土で最も洗練されたセレクトショップとして評価の高い、ディエチ・コルソ・コモ。

www.10corsocomo.com/


ここでは、アパレルからアクセサリー、コスメ、ライフスタイル雑貨や、独特のロゴデザインを用いたオリジナル商品まで、幅広いジャンルの、どれもカッコよくどこかユーモアを感じさせるモノたちが、広いスペースにセンス良く並べられています。

そのディエチ・コルソ・コモのエントランスを入ると…。

エントランスの真正面に、でーんと大きなスペースをとって、ABICIの最新モデル「FUGA」が5色全色、シックなドレスに囲まれて並べられていました。



ポップなデザインにビビッドなカラーリングで、他のABICIの主力製品と一味違ったテイストの「FUGA」ですが、こうして5色一度に並べて飾ると、とてもおしゃれで存在感ありますね!

ABCIショールーム ミラノ編

2009/10/05 23:36 CATEGORY(ABICI STORY) Trackback() COMMENT(0)

今年の7月中旬、イタリア ミラノとその近郊にあるABCIのオフィスとショールーム、そしてフレーム工房を訪問してきました。

今回はまず、ミラノのショールームについて。

 

ABCIのミラノショールームは、「ブランド通り」として有名なモンテ・ナポレオーネ通りにもほど近い、ミラノ中心地のファッション関連企業の集まる洗練された地域の、小さな広場に面した歴史ある建物の1階にあります。

 



地元芸術家のギャラリーとしての機能も有するこのショールームには、あちこちに作品が。
ABCIの自転車もまるでひとつのアート作品のようにも見えます。

面白いのは、こちらの地階には新進気鋭の紳士服テーラーが店を構えていて、このお店でスーツを仕立てるお客様が、ABCI自転車のお客様にもなっていただける(その逆のケースも)ことが多いとか。

品質やデザインにこだわりを持った手作りの服を選ばれる方は、自分が身に付け、人に見られるものという点で共通性のある自転車についても、同じようには選択基準をもたれているケースが多いのかもしれませんね。

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HP:ABICI Japan

性別:非公開

趣味:大人の街乗り

自己紹介:イタリアのレトロモダンなハイエンド街乗りバイク、ABICI(アビチ)の日本公式ブログ。
1950年代の自転車をモチーフとしたエッセンシャルで洗練されたなデザインと、職人手作りの温かみある存在感が特徴の、大人のための自転車です。
公式Webサイトでは語りつくせないストーリーや最新情報を、この場を借りてお伝えしてゆきます。自転車を媒体に、欧州の成熟した生活文化を紹介し、日本流に実践!

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